レプチンは、食欲と代謝の調節を行います

レプチンとは、脂肪細胞が分泌するペプチドです。
視床下部に作用し食欲を抑制します。

また、細胞レベルでの糖の取り込みやインスリン感受性を高める作用をも持っています。

レプチンは、ペプチドホルモンです。
脂肪組織は、脂肪細胞で構成された疎性結合組織の解剖学的用語です。

この脂肪組織の主な役割は脂肪としてエネルギーを蓄えることが主ですが、その他に外界からの物理的衝撃を吸収することで重要な器官を保護したり、外界の温度変化から断熱して体温を保ったりする機能も持っています。

近年はホルモンを作り出す重要な内分泌器官としても注目されています。
TNF-αやレプチン、最近発見されたレジスチンやアディポネクチンなどの産生に関与しています。


レプチンは、食欲と代謝の調節を行います。
このレプチンは、脂肪組織で作られ、食欲の抑制とエネルギー代謝の調節に関わるホルモンです。

レプチンは、脂肪細胞から分泌されるペプチドホルモンで、アディポサイトカインの代表的なものです。
レプチンは、インスリンの刺激を受けて作り出され、視床下部にある満腹中枢に作用して食欲を抑えます。
　
またレプチンは、交感神経を活性化させて脂肪を燃やし、エネルギーの消費を促すことで肥満を抑制する働きがあります。
　
1994年に発見されレプチンと命名されました。
ギリシャ語で『痩せる』を意味する(leptos) から命名されました。
このレプチンは、遺伝性肥満マウスの原因遺伝子を研究する過程で、発見されました。

レプチンは通常、食欲を抑える働きをします
エネルギーの取り込みと消費の制御に重要な役割を果たします。
ぐたいてきには、食欲を抑制し、エネルギー消費を増加させます。

また、体内脂肪を調整する作用もあります。
しかし肥満時には、作用が低下します。
肥満が進むとレプチンの分泌量が相対的に少なくなるだけでなく、レプチンの働きが悪くなってきます。
これをレプチン抵抗性といいます。

レプチンは脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカイン (生理活性物質) の 1 つです。
またレプチンは交感神経を活性化させるため、血圧を上昇させる作用もあります。
このほか、免疫調節機能などさまざまな働きがあることが分かってきています。